月のおすすめ本


『砂漠でみつけた
   一冊の絵本』

柳田 邦男 著/岩波書店


〜 このに関してのコメント 〜

 柳田邦男さんの作品が大好きな母が、絵本好きの私に調度いいという理由でプレゼントしてくれた本です。
 ノンフィクション作家の柳田邦男さんが大人になってから出会った、『フランダースの犬』(小学館版)や、『森へ』(星野道夫/文・写真、福音館書店)など、沢山の絵本を紹介しています。また、紹介しているだけではなく、柳田さん自身の視点で、それらの絵本に対する思いを熱く論じているところが、とっても魅力的です。


柳田さんは、ご自身の息子さんの死から間もなく、呆然と日々を過ごしていた際、書店に足を運び、息子さんの幼かった日々を懐かしんで絵本を開いたのが、絵本に魅了されたそうです。大切な人を失った時に読みたい‘命’をテーマとした絵本や、様々な表現手法で綴られた絵本、大人にこそ読んで欲しい絵本など、絵本に対する視点が、今までそれほど多く見られなかった方向からのような気がして新鮮です。

 柳田さんの積極的なアプローチにより、以前に比べ、大人の絵本ファンが徐々に増えつつあると思われる昨今。絵本好きな大人の一員として私は嬉しいかぎりです!柳田さんは、この本の中で、‘絵本は人生に三度’という言葉を記しています
。まずは、自分が子どもの時、次は子どもを育てる時、そして三度目は人生後半になってから、という意味だそうです。三度目は、もはや、子どものためではなく、自分自身のために読むのだと…。

 ちなみに私は、子育てどころか未婚の若者ですが、自分自身のために絵本を手にとってます…(^^; 
柳田さんの生涯を通じて絵本を手放さない姿勢に大賛成!